2021年10月号
特集 土地 建物 渋谷卓男 井戸うえじょう晶 庶民の歴史佐々木洋一 開拓地杉本一男 海を埋めて柴田三吉 領分安仁屋眞昭 土地大塚史朗 住居談池田久雄 安普請松田…
特集 土地 建物 渋谷卓男 井戸うえじょう晶 庶民の歴史佐々木洋一 開拓地杉本一男 海を埋めて柴田三吉 領分安仁屋眞昭 土地大塚史朗 住居談池田久雄 安普請松田…
風の道 佐藤一恵 盛夏 日差し避け 車ごと逃げこむ 大きな木の下 ドア全開で 本ひらく昼休み 木蔭わたる風は 線路の向こうの 名も知らぬ白い花の香り 連れてく…
風のさかな ななかまど 雨が過ぎて ベランダに洗濯物を干す。 影が部屋中を踊る ぶわり。ふわり。バサリ、バサバサ。 風の中を泳ぐさかなのよう。 とりわけ大き…
●自由のひろば あの夏のこと 三村あきら 冷たいものを控えるよう医者にいわれた 生ビールの飲みすぎか腹をだして寝たからか 仕事を終れば炎暑のなかのたまり水 渇…
●もくじ 特集 視る 武田いずみ 絵を描くことは 4 立原直人 見えるもの 見えないもの 5 坂杜宇 海行かば 6 上野崇之 八月十五日を朝鮮半島で迎えた者…
手ざわり 御供 文範 手ざわりのある 生活をしたい 五感でふれるざわつき いつものような さわれることができ こわれそうでも やわらかさがあり つつみこみ 抱…
●もくじ 特集 八月 谷川俊太郎 八月の老い 4 野口やよい 竜宮城 5 齋藤貢 苦い水の流れる、川のほとり 6 北村真 指で歩く 7 青木はるみ 純白の花…
●目次 特集 短詩――111人集 青木はるみ 夕映え 6 青木みつお 新進化論 6 青木まや 刹那 6 青井耿子 火よ 6 秋村宏 生 7 あさぎとち …
第49回壺井繁治賞 白根厚子詩集『母のすりばち』 ●白根厚子受賞詩集抄 母のすりばち 母は よく話をした 東京の空襲がはげしくなって 父の田舎であ…
永山絹枝著『魂の教育者 詩人近藤益雄』 ●永山絹枝受賞著作抄 目次 Ⅰ 魂の教育者詩人近藤益雄「戦前」 一、長崎綴方教育の創始者 二、益雄と第一童謡集『狐の提灯…
特集 家族 友 柴田三吉 かき分けても 4 芝憲子 国吉さんの家 5 なかむらみつこ ずっとオンナだった 6 彼末れい子 手のひらの系譜 7 佐々木洋一 ひ…
●青いマフラー 渡邊 あみ いつも喧嘩ばかりしていても 心は繋がっているものなのだと言う 言ってはいけない二文字を言っても二人は 今日も明日も昨日のように暮ら…
●母のミシン 小田 凉子 使わなくなったミシンありませんか ある日 電話の声が尋ねてきた そう言えば 押し入れに 母のミシンが長い間眠っている 五人姉妹だった…
●羽化 生田 麻也子 歳をとり 丸くなる背の中で 飛び立つ為の羽が育つ 腕はたるみ 風を抱き込み 味方につける準備をする 骨は軽くなり 助走のいらない羽化に …
名前 吉岡幸一 「あなたの名前を教えてください」 照りつける真夏の太陽のした 母は庭のひまわりを背にして言いました クルミのような丸い瞳をして まっすぐに僕を…
◎第55回詩人会議新人賞 詩 部 門 ■入選(賞状・副賞五万円) 吉 岡 幸 一 名前 ■佳作(賞状・副賞一万円) 生 田 麻也子 羽化 小 田 凉 子 …
◎目次 特集 走る 泳ぐ 五輪 佐々木洋一 フダン 4 北島理恵子 ちゃふらふすか 5 織田英華 国道 6 宍戸ひろゆき 走る心理 7 白永一平 走る走る…
●目次 特集 三月 生きる 瀬野とし 新しいノート 4 秋野かよ子 死ねない 春 5 佐伯徹夫 三月を歩く 6 呉屋比呂志 人の頭が見えない 7 小田凉子…
●自由のひろば 2021.3月号 ヒコクミン ひだかよし 会うたびにしなやかに成長している 孫たちの姿 それに元気をもらいながら 心の自由がなかった時代の …
●もくじ 特集 コロナ 冬 文化 柴田三吉 しらせ 4 熊井三郎 金婚式 5 上手宰 二波 6 杉本一男 マスク 7 笠原仙一 待つ 8 斎藤紘二 深い…