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2021年11月号 特集 風水害
●目次 特集 風水害 佐々木洋一 土のう 千葉昌秋 球磨川べりの村落を思う 木村孝夫 夏が過ぎた 熊井三郎 レッドサラマンダー みもとけいこ ニュータウンという…
佐藤文夫詩集 『津田沼』以降
『ブルースマーチ』(第2回壺井繁治賞)の詩人、佐藤文夫の最後の詩集。 あるとき キミはサヨクか と言ったヒトがいる そう おれか? おれはサヨクだ と言っておこ…
2021年10月号
特集 土地 建物 渋谷卓男 井戸うえじょう晶 庶民の歴史佐々木洋一 開拓地杉本一男 海を埋めて柴田三吉 領分安仁屋眞昭 土地大塚史朗 住居談池田久雄 安普請松田…
詩の実作教室
○内容ご案内 ○自宅にいながら、詩作品を郵送するだけで、詩人会議の現役詩人たちの批評が得られます。 ○詩作経験を問わず、初めて詩を書く人から詩作の壁を突破したい…
第48回壺井繁治賞 清野裕子詩集『賑やかな家』(版木舎)
●第48回壺井繁治賞 清野裕子詩集『賑やかな家』(版木舎) 受賞詩集抄 記念日に 行ってらっしゃい 朝 いつものように玄関で見送り ドアが閉まるなりキッチンに戻…
自由のひろば選(2021.10)
風の道 佐藤一恵 盛夏 日差し避け 車ごと逃げこむ 大きな木の下 ドア全開で 本ひらく昼休み 木蔭わたる風は 線路の向こうの 名も知らぬ白い花の香り 連れてく…
自由のひろば選(2021.9)
風のさかな ななかまど 雨が過ぎて ベランダに洗濯物を干す。 影が部屋中を踊る ぶわり。ふわり。バサリ、バサバサ。 風の中を泳ぐさかなのよう。 とりわけ大き…
自由のひろば選(2021-08)
●自由のひろば あの夏のこと 三村あきら 冷たいものを控えるよう医者にいわれた 生ビールの飲みすぎか腹をだして寝たからか 仕事を終れば炎暑のなかのたまり水 渇…
2021年9月号
●もくじ 特集 視る 武田いずみ 絵を描くことは 4 立原直人 見えるもの 見えないもの 5 坂杜宇 海行かば 6 上野崇之 八月十五日を朝鮮半島で迎えた者…
自由のひろば選 (2021.7)
手ざわり 御供 文範 手ざわりのある 生活をしたい 五感でふれるざわつき いつものような さわれることができ こわれそうでも やわらかさがあり つつみこみ 抱…
2021年8月号
●もくじ 特集 八月 谷川俊太郎 八月の老い 4 野口やよい 竜宮城 5 齋藤貢 苦い水の流れる、川のほとり 6 北村真 指で歩く 7 青木はるみ 純白の花…
2021年7月号
●目次 特集 短詩――111人集 青木はるみ 夕映え 6 青木みつお 新進化論 6 青木まや 刹那 6 青井耿子 火よ 6 秋村宏 生 7 あさぎとち …
第49回壺井繁治賞(2021年度)白根厚子詩集『母のすりばち』
第49回壺井繁治賞 白根厚子詩集『母のすりばち』 ●白根厚子受賞詩集抄 母のすりばち 母は よく話をした 東京の空襲がはげしくなって 父の田舎であ…
第49回壺井繁治賞(2021年)永山絹枝著『魂の教育者 詩人近藤益雄』
永山絹枝著『魂の教育者 詩人近藤益雄』 ●永山絹枝受賞著作抄 目次 Ⅰ 魂の教育者詩人近藤益雄「戦前」 一、長崎綴方教育の創始者 二、益雄と第一童謡集『狐の提灯…
2021年6月号
特集 家族 友 柴田三吉 かき分けても 4 芝憲子 国吉さんの家 5 なかむらみつこ ずっとオンナだった 6 彼末れい子 手のひらの系譜 7 佐々木洋一 ひ…
第55回(2021) 佳作 渡邊あみ
●青いマフラー 渡邊 あみ いつも喧嘩ばかりしていても 心は繋がっているものなのだと言う 言ってはいけない二文字を言っても二人は 今日も明日も昨日のように暮ら…
第55回(2021)佳作 小田涼子
●母のミシン 小田 凉子 使わなくなったミシンありませんか ある日 電話の声が尋ねてきた そう言えば 押し入れに 母のミシンが長い間眠っている 五人姉妹だった…
第55回(2021) 佳作 生田麻也子
●羽化 生田 麻也子 歳をとり 丸くなる背の中で 飛び立つ為の羽が育つ 腕はたるみ 風を抱き込み 味方につける準備をする 骨は軽くなり 助走のいらない羽化に …
第55回(2021年)詩部門入選:吉 岡 幸 一
名前 吉岡幸一 「あなたの名前を教えてください」 照りつける真夏の太陽のした 母は庭のひまわりを背にして言いました クルミのような丸い瞳をして まっすぐに僕を…