42回(2014)『誰かいますか』熊井三郎

42回(2014)『誰かいますか』熊井三郎

 

略歴 一九四〇年大阪府又は沖縄県生まれ
中学一年以来、大阪及び西日本六県で詩を書き継ぎ、現在奈良県上牧町に在住。
所属…詩人会議 大阪詩人会議 関西詩人協会
趣味…囲碁 古代、近現代史 音楽 絵画
海外旅行…墺、独、英、仏、中、韓、越

 


受賞の言葉
おもしろい詩を 熊井 三郎
この詩集の作品は、ここ七~八年に発表したものの中から選びました。私の初めての活字詩集です。若い頃、町の謄写印刷屋さんにつくってもらったことがありますが、それからでも五十年。仲間の榊次郎が処女詩集を連発するので、七十を超えた男に処女々々と言ってくれるなと少し恥ずかしい思いをしています。壺井繁治賞は第一回から知っていますが、私の〝処女〟詩集が受賞するとは! ラッキーと言うかなんというか。
詩集を読んで下さった方がた,感想、書評を寄せて下さった方がた,賞に推薦して下さった方がた,賞に選んで下さった方がた,そもそも詩集作りに腕を振るって下さった方がたに心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
それから受賞を喜んでくれた妻と娘たち ありがとう
*
しんみり調、おふざけ調、シュールめいたのからことば遊びまで、まあ、自称はちゃめちゃ詩集です。テーマ、題材、詩法は良く言えば多彩、悪く言えば不統一。サービス精神旺盛と評したひともおりましたが。
日頃詩には縁なきご近所衆の声を紹介してみましょう。囲碁の会仲間「新聞に詩が載っていても読んだことがないが、熊井さんのはおもしろくて興奮、感動した」「九条については少し意見が違うが、原発については大賛成」、向かいのおっちゃん「妻を亡くした時を思い出し切なくなった。六十年安保は力道山に夢中」、妻のカラオケ仲間「戦争は絶対起こしてはならないものだし、原発も日本の未来を潰すものだと読んで再認識した」などなど。
大阪弁で言うおもろい詩をこれからも書きつづけたい。


 


 


 


 


 

 

 

 

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