2024年1月号 新春作品特集

2024年1月号 新春作品特集


●目次

新春作品特集

井坂洋子 詩集
瀬野とし あらたまの
荒川洋治 友人の星
佐々木洋一 一匹の蜂
河津聖恵 チリチル
照井良平 ブーメラン
冨岡悦子 明日に生き延びる道を教えよ
柴田三吉 オレンジ
沢田敏子 よい一日を
佐川亜紀 灰色の乳
網谷厚子 雨情
芝憲子 記憶と声
石川逸子 黒蝶
斗沢テルオ 戦争にもルール?
青木由弥子 知ることの他に
高田真 ねがいごと
齋藤貢 「汚染水」と呼ばれて
菅原健三郎 希釈
清岳こう 女川町民陸上競技場
木村孝夫 夢
奥田史郎 互いに愚か者
八木忠栄 かたむいたポストから
本多寿 おとづれ
草野信子 こどもたち
岡野絵里子 眠る子ども
北島理恵子 朝陽
杉谷昭人 冬耕
加澄ひろし 空のいろ
中上哲夫 荷物
丸山乃里子 近い星
中原道夫 自転車四台
鈴木義夫 注連縄
日原正彦 気分
坂田トヨ子 中秋の名月
甲田四郎 蜜柑狩り
熊井三郎 遺言
市原千佳子 π神話
南浜伊作 長い指
中井ひさ子 帰郷
小田切敬子 わたしのにいさん ねえさん
上手宰 モダンな帰り道
松下育男 その詩を見せてください

新春によせて
三詩人全詩集揃い踏み  田中和雄
柳田國男「アユの風」に思う  松下博文
独り言にはいつだって自分が相槌を  伊奈かっぺい
桜井昌司と詩歌  緒方靖夫
沖縄から平和を考える  桜井国俊
憲法体制最大の危機  岡本厚

写真 しんぶん赤旗

ガザの事態を憂慮し、即時停戦と人道支援を訴える中東研究者のアピール
提言 ガザに寄せる  立原直人

書評 宇宿一成 秋村宏『朗読した詩』
佐々木洋一 加藤徹詩文集『生きる』
見る・聞く・歩く 熊井三郎

私の推す一篇
新会員紹介 荻原梨絵
武田いずみ小詩集  ごろつき/馬鹿/茶番/無心/ヤブ医者
詩の実作教室 私は忘れない…  北沢美佳
●講師作品批評  上手宰
詩作案内 わたしの好きな詩 大崎二郎  大久保せつ子
詩作入門 銭湯の湯気が連れてきた記憶  中村純
現代詩時評 現代詩と全国詩誌の動向 後藤光治

詩  集  評 「ことりと音をたてて届く」 北島理恵子
詩  誌  評 ほんとにのんきに暮らした 黒鉄太郎

グループ詩誌評 それぞれの日常 青木春菜
自由のひろば (選・南浜伊作/坂田トヨ子/中村明美)
落合郁夫/大木武則/桜井弓月/大野美波/小林信次/木崎善夫/有原悠二/東淑子

詩人会議グループ一覧
詩人会議通信
●表紙/扉カット/表紙のことば 山本明良


●編集手帳

☆世界は重い荷を背負いつつ新年を迎えました。ウクライナに続いてパレスチナでの戦争勃発。さらに気候危機と環境破壊も限界を超え、人類を断崖の縁に立たせています。けれど私たちは滅びてはなりません。地球上に負の遺産を遺さず、これ以上の殺戮と破壊を止め、穏やかな世界をつくる責任があるからです。困難を見つめて新たな一歩を踏み出し、希望の言葉を紡いでいきましょう。
☆新春特集として今号は、会外の方々から心を打つ作品とエッセイをいただきました。寄稿していただいた皆さまに深くお礼申し上げます。会員の作品も含め、私たちを取り巻く現実への深い眼差しと抵抗の精神が結集されました。
☆定期欄は「現代詩時評」を立原直人さんから後藤光治さんに交代。立原さん、長い間お疲れさまでした。他の欄はこれまでの執筆者が担当します。
☆表紙は一年間、冨田憲二さんの素晴らしい作品をいただきました。ありがとうございます。今号より山本明良さんの彫刻作品でお届けします。(柴田三吉)


 

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