●声明

故安倍晋三元首相の国葬に強く抗議し撤回を求めます

私たち詩人会議は、１９６２年に創立され、60年間毎月１号も欠けることなく、月刊詩誌「詩人会議」誌を発行してきました。
私たちは、７月８日奈良県で参議院選挙応援演説中に銃撃され倒れた、故安倍晋三元首相に対し、時々の詩誌に、彼が戦前復帰、憲法改悪へ日本をすすめようとしてきた事実へ詩人として創造表現で批判してきましたが、その命を奪われることは決して許すことができません。
そして、岸田首相が７月14日に記者会見で発表し、７月22日に閣議決定した「故安倍元首相の葬儀を国葬とする」で強行しようとしていることについては、国権の最高機関の国会にはからないことは問題です。強く抗議し撤回を求めます。
〇国葬の実施は、憲法並びに諸法規に何らの規定もなく法的根拠がありません。
〇国民の多くが国葬反対の声をあげています。
〇安倍元首相が行ってきた政策（教育基本法改悪や安保法制の推進）、政治姿勢（森友学園疑惑，加計学園疑惑、桜を見る会疑惑）を顧みれば、故人が問題の多い政治家だったと判断せざるを得ません。
またこの事件を通じて明るみに出た旧統一教会と政権党議員との癒着が社会問題化している渦中での「国葬」強行は、批判的世論の封殺にも繋がるものであり、とうてい容認されるものではありません。
私たちは国葬に強く抗議し撤回を求めます。
２０２２年８月23日　　詩人会議

内閣総理大臣　岸田文雄殿