2022年3月号 特集 学校
特集 学校
草野信子 いちねんせい
野口やよい チイセミ先生
木村勝美 学校という場所
風野真季 分教場
春街七草 親友よ
呉屋比呂志 キャンプファイヤーの夜
田辺修 光る廊下
奥田史郎 ハイカラ先生のクラス
山﨑芳美 あの日のこと
山田よう 理科係のM君
浜本はつえ 教室の窓
柳瀬和美 校庭
櫻井美鈴 校庭
上山雪香 弱き者
秋山陽子 小さな教室
竹井みよ子 宝物
古久保和美 無我夢中だった
小田凉子 きまり
坂杜宇 弁当
三浦千賀子 新たな挑戦
織田英華 廊下から外階段へ
床嶋まちこ 学校
目次ゆきこ はじまり
永山絹枝 春は生きている
白根厚子 月食
中村明美 ねこの学級日誌
芝原靖 つながる
いわじろう 変われない
松村惠子 深呼吸
高嶋英夫 学校の青い空
宮武よし子 学校
清水マサ 秋の夕暮れ
佐藤和英 夜営の調べ
北沢美佳 ドイツ語の一般講座
刀根蛍之介 児童歌
森下厚司 消えた学校
千葉昌秋 水漬くかばね
上野崇之 枚方の「金八先生」と呼ばれて
梅津弘子 続く教科書問題
畑中暁来雄 イデオロギー(社会的意識諸形態)
志田昌教 島原半島廃校紀行
おおむらたかじ ストーブ・駅
小論エッセイ
戦後教育の原点から教科書を考える 石山久男
教科書をめぐって起きていること 鈴木敏夫
学校って、何? おぎぜんた
小さな美術館にて 北村真
「春へ」に寄せて 井上さだ子
「遇し」と「お遇し」の違い 滝本正雄
コロナ禍の学校 戸田和樹
大学教員生活33年 河合恒生
青年の学びと社会参加のために 山下正寿
今できるところから 加藤徹
学校について私たちは何を忘れてしまったのか 立原直人
詩人会議グループ詩誌作品集
大野とも 畑で
青木まや 林檎畑
五十嵐冴子 子どもたちへ
大川陽一 旅人
ノブキソウイチロウ リベルタン
川澄敬子 オーボエは風の音色
書評 佐々木洋一
原圭治詩集ポエジー&フォトギャラリー『記憶の暦』
坂田トヨ子詩集『余白』
彼末れい子詩集『オウムガイの月』
清野裕子詩集『半分の顔で』
ひうちいし
白根厚子 高鶴礼子 齋藤貢 平湯克子 池島洋
こまつかん小詩集
てのひら/旅/あいたい/ぬくみ/再会/じーっと/ときめき/せらぴい/いのちの時間を
地下室の窓 苦しい想像力――2021年の終わりに 徐京植
詩作案内 わたしの好きな詩 浅井一雄 熊井三郎
見る・聞く・歩く 宇宿一成
詩作入門 見たことを曲げない力 玉川侑香
私の推す一篇 2022年2月号
現代詩時評 進歩の中で変化しないもの 上手宰
詩 集 評 詩の原点とは何だろう 魚津かずこ
詩 誌 評 詩は作文ではない 後藤光治
グループ詩誌評 前向きで、思慮深く、元気 河合政信
自由のひろば(選・都月次郎/おおむらたかじ/草野信子)
壱貫亨治/大野美波/植田文隆/立会川二郎/
橋本敦士/加澄ひろし/和田平司/坂田敬子/御供文範
新基地建設反対名護共同センターニュース
詩人会議通信
●表紙/扉カット/表紙のことば 宮本能成
編集手帳
●詩作品
いちねんせい 草野信子
いつからか
わたしは ね、と話している
自分のことを
はなちゃんは ね、
はな ね、と 言っていたのに
クラスのみんなで
さかさまことば を考えた と話している
わたし負けましたわ
ダンスがすんだ
わたしは ね、
くまのまく って 考えた
熊がかくれている幕のことだよ
幼稚園でひろげた
絵本の物語が
まだ 胸にあるのだろう
なはのはな って どうかな と
私は 言ってみる
那覇の はなちゃんのこと
那覇は 知らないだろう と思ったのに
知っているよ おきなわの なは
テレビの天気予報に
出てくる
それから
なはのはな
那覇にも きっと
わたしと同じなまえの子がいるね
と うれしそうに 言う
●編集手帳
☆今月の特集は「学校」です。一人の人間が成長していく過程での学校における出来事は年月と共に熟成され、心のなかにしまわれてあるのでしょう。その独自な体験やおもいは、さまざまな作品になっています。
それは「正しいことは正しいという/わるいことはわるいとゆうせいかつをしていこう。」(K)や「国会の多数をにぎる政権与党の意志で教育を動かすことが合法化された」(石山久男氏)なかで、個的な自由意志を伸ばすよりも、すべておなじ考えにしていくという教育がなされつつある、という現在の問題を考える基になるのではないでしょうか。
☆オミクロン株の感染が急増しています。「東京新聞」によると、新型コロナウイルスの3回目の接種率が、わが国全人口の2・1%で、先進国(経済協力開発機構OECD)最下位だそうです。事実を明らかにせず、いのちを重んじない政府を許せません。
☆本紙発行日が遅れがちです。ご容赦ください。(秋村宏)