第47回(2013) 詩部門入選 白石小瓶

第47回(2013) 詩部門入選 白石小瓶

詩部門入選 白石小瓶

1964年愛媛県松山市生まれ。文藝学校通信部、「中庭」(終刊)にて定型押韻詩を学ぶ。詩誌投稿欄にお世話になる。「詩人会議」「新現代詩」会員、俳誌「臺」同人。


受賞の言葉

老いた方々の夜の長さ、深さ。そこにある痛みや望み。その傍らに身を置いたとき、(息の根)のつながりを感じ、詩は育っていきました。かわらぬ顔ぶれにも新たな訪れは生まれる。脳の機能は衰えても、ぬくみをおびた言葉はたしかにとどき、また返って来るーーいのちを見まもる夜勤業務で、心細さの先に待つたしかな手ごたえが携わる者たちの支えです。
ケアの世界の片隅を描いたつたない作品に、深くあたたかい眼差しを向けていただいたことを覚え、胸が一杯です。選考委員の先生方に心から感謝を申し上げます。また、これまで詩作とともに生きることを励まして下さった方々へ、ほんとうにありがとうございました。
心して、ひとと詩に向きあい生きてまいります。


 

 

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